腸内環境は、体や肌との直接的な関係がないと感じているかも知れませんが、腸内環境を整えることは、体の健康維持や肌環境を整えるといった意味でも大きく関係してきます。
しかし、腸内環境をチェックすることには、どのような意味があるのでしょうか?
今回は「内なる外」ともいわれる腸について腸内環境のセルフチェック法をご紹介していきます。
目次
腸内環境をセルフチェックしてみよう
腸内環境をセルフチェックする意味は、腸そのものの役割が正常に出来ているかを確認するためにも重要なこととなり、腸は生命維持で必要となる栄養や水分を腸から吸収したり、体を病気や細菌から守って健康に保つための免疫機能とも深い関係があります。
腸は”第二の脳”とも呼ばれていて、脳には中枢神経系があり、腸には腸神経系があることが分かっていて、脳と腸はそれぞれ単独でも働くことができますが、お互いに影響を受ける関係性でもあります。
そのため、腸内環境が悪化してしまうとそれが脳の働きにも影響を及ぼすことがあり、その反対に脳がストレスを感じれば腸の働きが悪くなってしまうこともあるのです。
また、腸内では神経伝達物質であるセロトニンやドーパミンを生成する場所でもあり、このセロトニンは幸せホルモンとも呼ばれていて、多く分泌されることで満足感を得たり、精神面でも安心することができます。
ドーパミンは意欲向上物質であり、快感や幸福感を感じることができる物質で、腸の状態が良ければ脳の状態も良くなり、健康を維持するためにも脳と腸がどちらも良好な状態でなければならないといっても過言ではありません。
そのために、今以上に健康になることを目指している方や、肌の調子を整えたい方は、自分の腸内環境がどのような状態になっているのかセルフチェックしてみましょう。
腸内環境セルフチェック
2.便が黒っぽい
3.便が臭い
4.便が固くて出にくい
5.いきまないと出ない
6.出た便が水に浮かばずに沈んでしまう
7.コロコロとした便がほとんど
8.たまに便が緩くなる
2.喫煙している
3.顔色が悪くて実年齢以上に見られる
4.排便の時間が不規則
5.運動不足である
6.ストレスを感じている
7.吹き出物など肌が荒れていることが多い
8.寝つきが悪くて寝不足の状態が慢性化している
2.野菜不足を感じている
3.チーズや牛乳など乳製品をよく摂取している
4.1週間に4日以上外食している
5.アルコールを毎日飲んでいる
6.食事の時間が不規則
7.朝食に重たいものを食べる(肉・魚・高GI食品)
8.ジュースや甘いものを好んで食べる
9.精製された物をよく食べる
10.揚げ物やマーガリン・ショートニングを食べる
11.スムージーは種ごと作る。種ごと食べよ
これらのことから腸の年齢が確認できます。
チェック数が0~4個なら腸年齢と実年齢が比例していて理想的な腸内環境であり、5個~9個なら腸年齢は実年齢+10歳程度で、これ以上腸年齢が上がらないように見直しをしていく必要があります。
10個~14個なら腸年齢は実年齢+20歳程度で、腸の老化が進んでいるため、食事の改善や見直しが必要なレベルとなり、15個以上だと腸内環境が悪化しすぎているため、食生活の見直しだけでなく全ての生活において見直しが必要となります。
腸が老化してしまうと悪玉菌が増殖しやすい状態となり、腸内環境の乱れを引き起こしているため、どんどん老化が進んでいく状態になっています。
また、ストレスによっても腸内環境の悪化を引き起こす可能性もあります。
2.常に憂鬱な気持ちになる
3.不安を感じている
4.気が張り詰めていて落ち着かない
5.だるさがある
6.とても疲れた感じがする
7.毎日へとへとになる
8.何でも面倒に感じる
9.食欲がない
10.下痢や便秘を繰り返す
0~1個ならストレスを感じている可能性も低く、腸内環境の悪化は感じられませんが、2~3個でやや高めになり、4~5個ではストレスが腸内環境に大きく影響していると考えられます。
6個以上当てはまる場合、ストレスの度合いが非常に高い状態であり、自律神経のバランスの乱れからお腹の不快感や下痢、便秘などを引き起こしている可能性もあります。
ストレスが原因となる場合は過敏性腸症候群となり、早めに腸内環境の改善やストレスの除去を行った方が良いでしょう。
これらのことから腸内環境がどのような状態であるのか確認することができますが、腸内フローラの乱れが原因の場合は、これらのセルフチェックで確認することができます。
2.顔色が常に悪い
3.おならやゲップが臭いことが多い
4.背中や腰に痛みを感じる
5.便秘気味の状態が多い
6.お腹のハリを良く感じる
夜ぐっすりと眠れない場合、便秘によって不快に感じている状態であり、この睡眠不足によってさらに腸内環境を悪化させている可能性があります。
顔色が常に悪い場合は、腸にガスが溜まった状態であり、これによって顔色や肌荒れを招くことがあります。
おならやゲップが臭いことが多いのも、腸内細菌のバランスが乱れたことで、腸内環境が悪化している状態であることがわかります。
背中や腰に痛みを感じる場合は、ガスが溜まりすぎて背中や腰を圧迫している可能性が高くなっていて、便秘気味の状態が多い場合でも同じようにガスが溜まっている状態であることがわかります。
お腹のハリを頻繁に感じるのも、ガスによって腹部が膨張していることがわかり、もし痛みを伴っている場合は早めに受診することをおすすめします。
0~1個程度であれば、特に腸内フローラの乱れを感じませんが、2~4個は要注意レベルであり、腸内フローラが乱れている可能性があります。
5~6個に当てはまる場合は腸の疲れやバランスの乱れがあり、すぐに改善する必要があります。
上記のセルフチェックを行うことで、腸内環境の状態を把握することができるだけでなく、何によって腸内環境が乱れているのかを把握して改善することができます。
最近急増傾向にある過敏性腸症候群のような状態は、レントゲンや内視鏡でも特に異常が見当たらないにも関わらず、慢性的な腹痛や下痢を長期的に伴う状態で、この状態が続くことがさらに不安感を増長させていき、精神状態の悪化を招いてしまいます。
改善のためには脳と腸の関係を良好に保つことが、お互いにためにも健康のためにも良いとされています。
そのためにも、毎日の便の状態を確認しながら腸内環境の変化をチェックしてみましょう。
毎日の便でも腸内環境はチェックできる?
便は、自分自身が健康であるかを知るための指標にもなります。
便の状態を見ることで腸内環境を知ることができるため、毎日の便をセルフチェックすることで腸内環境がどうなっているかを確認することができるのです。
上記セルフチェックだけではなく、毎日の確認として便を見てみましょう。
腸内環境を知るための便のセルフチェックはどのようにしたら良いのか見ていきましょう。
毎日排便するためのポイントは?
食べ物を食べてから便として排泄されるまでの流れは、食道から胃、十二指腸、小腸と運ばれていくことで消化され、栄養が吸収されますように大腸では、胃でお粥のような状態まで消化された食べ物から、水分を吸収します。
残った食べ物のカスは、大腸を進んでいく過程で固形になっていき、最終的にそれが便として排泄されるのです。
食べてから排泄までは12時間~48時間かかると言われてますが、勝手に排泄されるわけではありません。
胃に食べ物が入り、大腸にその情報が伝わることがポイントになっています。
理想の便はバナナ1本半~2本分
便の状態は体調などによって変化します。
硬くてコロコロした便や水のような便などが出ることもあるでしょう。
そのような場合は、腸内に悪玉菌が多くなっている可能性があるので、要注意です。
理想的な便の形状は、バナナ1本半~2本分くらいの量で、柔らかさもバナナのようなものです。
形はバナナのようではなくても、硬さや量がその程度が理想的とされています。
その他に、においや色もセルフチェックで見ておくポイントになっています。
臭いはあまりなく、黄土色や茶色がベストです。
黒っぽい便の場合も、腸内の悪玉菌が増えている可能性があります。
また、毎日排便がなくても2日に1回排便があり、すっきりした感覚を感じることができれば問題ありません。
腸内環境を改善させるためには・・・
便の状態をセルフチェックした時に、あまり状態が良くないと感じる人もいるでしょう。
そのような場合は、1日2リットルの水分摂取、野菜や果物などで食物繊維摂取するなど意識することが大切になります。
また、しっかりと噛むことも大切で、消化や吸収をサポートすることができます。
水分や食物繊維を含む栄養をバランスよく摂取できるように意識し、良く噛むことで腸内環境を改善することができるはずです。
すぐには効果が出ないと思いますが、継続することで結果として現れてくるでしょう。
正しく腸内環境を知るなら「腸内細菌検査キット」を活用しよう!
便で腸内環境をセルフチェックできるとご紹介しましたが、きちんと腸内環境を知りたいと考えている方は、「腸内細菌検査キット」の活用をおすすめします。
腸内細菌検査キットは、腸に住み着いている細菌をチェックすることができる検査キットで、自宅でできるので非常に簡単です。
腸内細菌検査キットを使うことで、どんな菌がどのくらい棲みついているのか、3種類の腸内細菌(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)の割合はどのくらいかを知ることができます。
自分自身の腸内細菌のバランスを知ることで、体調不良の原因やダイエットか成功しない原因なども知ることができるので、ぜひ腸内細菌検査キットを活用してみましょう。
腸内環境は非常に大切!
近年、医学の世界で腸の大切さを提唱する人が増えていて、「21世紀は腸の時代」と言われるくらいです。
腸に棲みついている腸内細菌は数1000種類以上もいて、共存して生きています。
そんな腸内細菌には、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類が存在していて、それぞれ異なる特徴を持っています。
まずは、これらの腸内細菌がどのような特徴を持っているのか見てみましょう。
・善玉菌
善玉菌は、その名前の通り良い効果をもたらしてくれます。
悪玉菌の増殖や定着を防ぐ働きもあり、免疫力のアップや感染症の予防などのサポートをしてくれるので腸内フローラを改善させためには重要な役割を果たすといえるでしょう。
医療業界でも注目を浴びています。
・悪玉菌
悪玉菌は、善玉菌と逆の効果があります。
悪玉菌が増えてしまうと腸内環境は悪化し、便秘や下痢などを引き起こします。
また、悪玉菌の影響で免疫力が低下してしまうと、感染症にかかるリスクも高くなってしまうでしょう。
悪玉菌は善玉菌よりも増えやすいので、ストレス過多、アルコールの過剰摂取、食物繊維の少ない料理を食べることが多い人などは要注意です。
・日和見菌
日和見菌は、善玉菌でも悪玉菌でもない腸内細菌ですが、腸内に多く存在している腸内細菌の味方をします。
善玉菌が多ければ善玉菌、悪玉菌が多ければ悪玉菌ということです。
腸内フローラを整えるためには、日和見菌が大きなポイントになっているといえるでしょう。
「フローラプロ エグザミネーションキット」で腸内フローラを調べよう!
腸内細菌の理想的なバランスは、善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7と言われています。
それでは、そのバランスを知ることができる腸内細菌検査キット「フローラプロ エグザミネーションキット」をご紹介していきましょう。
「フローラプロ エグザミネーションキット」は、検便と同じ要領で腸内細菌を調べることができるので非常に簡単で、結果は1~2ヶ月くらいで知ることができます。
パソコンやスマートフォンで専用のサイトにログインすることで結果を知ることができるので、病院などに行く時間がないという方でもチェックすることができるというメリットもあります。
「フローラプロ エグザミネーションキット」の結果からわかること
「フローラプロ エグザミネーションキット」で腸内フローラの解析を行うことで、腸内細菌がどのくらい棲みついているのか、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の割合はどの程度などかを知ることができます。
便の様子から大体の想像はできても、腸内細菌の種類や割合まではわかりません。
それらを知りたい場合は「フローラプロ エグザミネーションキット」の活用をすることが有効になるのです。
自分自身の健康管理を行うためにも、簡単に検査ができる「フローラプロ エグザミネーションキット」による検査は非常におすすめです。
腸内環境をセルフチェックするためには、便の状態を見ることも大切です。
しかし、細かい部分まで知りたいという方は、「フローラプロ エグザミネーションキット」を活用することをおすすめします。
きちんとした結果を知ることで、自分自身の体質や健康状態を把握することができ、改善すべき点なども知ることができるでしょう。