腸内細菌を調べる方法~自宅で簡単、腸内環境を一目で確認できる!

近年「腸活」という言葉が生まれるなど、腸内環境や腸内細菌について関心を持つ方も増えてきています。

腸内細菌はその人ごとに数やバランスなども異なっています。

では、そんな腸内細菌を調べるにはどうすれば良いのでしょう?

そもそもなぜ腸内細菌が健康・美容にも役立つと言われているのでしょうか?

今回は腸内細菌を調べる方法から、腸内細菌が健康・美容に役立つ理由なども一緒にご紹介していきましょう。

 

腸内細菌のバランスは様々な病気の予防につながる?

腸内細菌のバランスは、直接便秘や肌にトラブルを与えるものだけと思われがちですが、実は腸内細菌のバランスによって糖尿病や高血圧、がんや動脈硬化などの病気にも関連してきます。

腸内細菌のバランスや状態の変化について説明していきます。

腸内細菌は年齢によって減少?

腸内細菌は、現在老化や病気のカギを握っていることがわかっています。

この腸内細菌は腸の中で1000種類以上、約600~1000兆個以上の細菌がそれぞれ寄せ集まっている状態になっていますが、まだ赤ちゃんとして母親の胎内にいるときには無菌状態となり、腸内細菌は存在していません。

それが生まれてくる時に、母親の胎内から産道を通り、その際に母親の細菌を飲み込み体内に菌が入り込みます。

そのため、生まれてから3~4時間後には既に腸内に悪玉菌となる大腸菌や腸球菌などが出現しますが、それも生後3~4日程度で母親の母乳からもらったビフィズス菌が腸内で増えていくことによって、腸内環境が整っていきます。

そのため、赤ちゃんの便は酸っぱくヨーグルトのようなにおいがしているのです。

これも、徐々に離乳していくことにより善玉菌の量が変化していき、腸内細菌の種類も変わっていきます。

善玉菌が約20%程度になったことで、悪玉菌や日和見菌のの割合も増えていき、将来持つであろう腸内細菌の種類が決まっていきます。

生まれた頃と比較すると、離乳の時期から腸内細菌に変化が訪れはじめ、個人差はあるものの善玉菌が2割、悪玉菌が1割、日和見菌が7割のバランスで健康状態を保つようになってきます。

デブ菌 痩せ菌

それが60歳になる頃には割合も変化していき、善玉菌の代表であるビフィズス菌の減少によって、善玉菌と悪玉菌が同じ割合になることもあります。

これは老化によって腸の機能が低下したことと、食べ物が腸内に長く留まってしまうことが原因となり、これがきっかけで病気に発展してしまうこともあるのです。

腸内細菌の働きと悪化が招く病気とは

現代の多くの病気は、腸内細菌との関連があると言われています。

今はがんになる人が2人に1人、その中でも3人に1人が亡くなると言われていますが、病気はがんだけではありません。

現代人の多くが抱えているアレルギー性疾患に関しては、50年前には1,000人に1人程度の割合でしたが、現在は2人に1人の割合になっています。
これも腸内細菌の割合や、状態が悪いことが要因です。

実際に腸内細菌は、人間の体においてこのような働きをしてくれます。

腸内細菌の人体への働き
・食べ物の消化や栄養の吸収
食べ物を分解して、腸から栄養の吸収や消化をします。

・必要な栄養素の供給
人間に生成できない必須アミノ酸や必須脂肪酸、ミネラルやビタミンを作ることができます。

・免疫の調整
腸内には約80%の免疫細胞が集中していて、これらに指令を出してコントロールしています。
そのため、免疫の活性化によって感染症やがんの予防にもつながり、異常を調整することでアレルギーの発病を防ぐことができます。

・病原菌の侵入予防
腸内の常在菌にはそれぞれ特定の場所があり、有害な病原菌が侵入できないだけでなく、排除することができます。

・有害物質の分解
食べ物に含まれる食品添加物や、発がん性物質などの有害物質などを分解して、無毒化することができます。

・神経系や脳の活動調整
脳にうはドーパミンやセロトニンなどの神経伝達物質がありますが、これらの神経伝達物質を合成して、前駆物質を脳に送ることで脳内のセロトニンが増えていき、幸福感を増すことができます。

・腸管運動の調整
腸内細菌によって生成される短鎖脂肪酸によって、ぜん動運動が促され、便秘や下痢の解消となります。

・脂質代謝の調整
脂肪の吸収を抑制したりコントロール値を下げたり、脂質代謝を調整して肥満の予防に繋げることができます。

・腸以外の臓器の活性化
腸内細菌は、他の臓器へも指令を出して働きを活性化することができます。

・酵素やホルモンの活性化
体内の化学反応に必要となる酵素は、栄養素の分解や合成、代謝や解毒などに必要とされていますが、これがなくなると寿命となってしまいます。
また酵素を活性化させることで、これらの働きをスムーズに行い、ホルモンの活性化にも繋がっていきます。

・短鎖脂肪酸の生成
腸内細菌によって、消化できない食物繊維を発酵させて短鎖脂肪酸を生成していきますが、この短鎖脂肪酸はアルカリ性に傾きがちな腸内環境を酸性に維持いて、大腸細胞のエネルギーにもなります。
酸性になることで、発がん性物質の抑制や免疫抑制効果のある制御性T細胞を増やし、アレルギーの改善にも効果を発揮します。
また短鎖脂肪酸の生成の過程で水素が多く発生し、これにより活性酸素を消してくれる効果もあります。

 

腸内細菌の働きによって、これらの効果があることがわかりました。

そのため、このように腸内環境が整っていることで、免疫細胞が活性化されていき細菌やウイルス、がんの抑制につながったり、糖尿病や認知症の予防にも期待できます。

腸だから関係ないのではなく、体内の管理やバランスを保っているのには腸内環境が大きく関わっていることが良く分かります。
そのため腸内細菌の状態が良いと、健康に過ごすことができるでしょう。

便でも気付ける腸内細菌の状態

便は体の中の状態を知るカギを握っているとも言われていますが、この便からの腸内細菌の状態を知ることができます。

食べたものは内臓で消化され、約1日~3日以内には便として排出されていきますが、これは食べカスだけでなく、腸内細菌も一緒に出ています。

もし便からキツイ臭いがした場合は、腸内のタンパク質を腐敗させてアンモニアなどの有害物質を作り出すため、悪玉菌が優勢だと予測することができます。

このように便からも腸内細菌の状態を知ることができるのです。

理想的なのは、黄色から黄色がかった褐色でひどくにおいがしなく、少し柔らかめのバナナ状の便だと言われています。

ここから少し赤みがあったり、黒みがかった便だと大腸炎や大腸がんなどの病気が疑われ、色が鮮やかになっている場合は痔や直腸での出血が考えられます。

もし黒っぽい便の場合、胃や十二指腸などからの出血が考えられ、胃酸や便になるまでの時間の長さによって便の色が変色したことが考えられます。

このように便の色や形、においなどによって腸内環境の状態や健康状態を知る目安となるので、毎日、便の状態を把握しておくと腸内細菌の状態を知ることができます。

 

生活習慣で腸内細菌のバランスが崩れる!

腸内細菌を調べるには便の状態で確認する方法があると解説してきましたが、どのような生活習慣をしていると悪化してしまうのでしょうか?

自身の食生活の傾向をチェックしながら、普段どのような生活を心掛けていけばよいのか検証していきましょう。

食生活の傾向をチェック
・朝食に重たい物を食べる(肉・魚、高GI食品)
・朝はいつもバタバタしている
・週に4日以上は外食をする
・野菜が不足していると思う
・肉類が大好物
・毎晩アルコールを多飲する
・食事を食べる時間帯は気にしていない

以上の項目に該当する数が多ければ多いほど、腸年齢が高くなります。

食事や運動などで生活習慣を見直して、できるだけ腸内環境を改善させましょう。

 

お肌のトラブルは腸内環境の悪化が原因?

腸内細菌のバランスが崩れて腸内環境が悪化してしまうと便秘を引き起こしやすくなります。

便は腸内環境というよりも体全体の健康状態を知らせるサインでもあります。

便が腸の中にいつまでも残っていると、腸の中の腐敗産物がどんどん増えていき、腸の病気を引き起こしかねません。

実はこの腸内環境の悪化は病気だけでなく、肌表面にも影響があると言われています。

病気を発症するメカニズムと同じように、活性酸素など腐敗産物が腸内に蓄積していきます。

これらが血液に吸収し全身に行き渡ると、肌のトラブルが起きる仕組みです。

快便の人と便秘の人を比較する調査を行ったところ、便秘の人の場合は乾燥肌やにきび肌、吹き出物などのトラブルが多いという結果が出ました。

便秘が原因で肌トラブルが起きやすくなるということも覚えておきましょう。

腸内環境の改善には食生活の見直しが一番

バランスの悪い食生活は腸内細菌に大きく影響します。

反対に言えば腸内細菌が健康でいられれば、体は健康を維持できるのです。

腸内環境を改善するために最も有効なのは、食生活を変えることです。

ビフィズス菌や植物性の発酵食品などの善玉菌を多く含む食品を積極的に食べるようにしましょう。

ビフィズス菌や乳酸菌には非常にたくさんの種類の菌が存在しており、それぞれ違った働きを見せます。

善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維が含まれている食品をとることが重要で、大腸まで行き届くものを選ぶと非常に効果的です。

 

自分の腸内細菌を調べるなら、「腸内細菌検査キット」を使おう!

便の状態で自分の腸内細菌を調べることができますが、何を基準にしてどんなお通じが理想なのか自分で判断することはなかなか難しいものです。

そこで腸内環境を調べるために最も簡単なのが「腸内細菌検査キット」です。

腸内細菌検査キットを使用すれば、自宅での検査が可能になり使用したキットをそのまま送付するだけで腸内細菌を調べることができます。

解析結果をもとに自分の食生活やサプリメントなどを摂取するなど必要な情報や対策が取り入れやすくなるでしょう。

 

腸内環境を調べることによって何がわかるの?

腸内環境を細菌検査キットで調べると、どんな細菌が腸内にいるか、何種類の腸内細菌がいるのか、善玉菌・悪玉菌・日和見菌の割合まで具体的なことまで確認することができます。

腸内には細菌が棲み着いていることを理解できても、自分の腸内にどんな細菌がどのくらいいるのかということまでは把握できません。

この他、腸内細菌検査キットによって以下のようなことがわかります。

腸内細菌検査キットによってわかること
・口臭予防のある菌
・免疫のバランスを保つ菌、または乱す菌
・体内の有害物質を排出してくれる菌
・ピロリ菌を抑える菌
・コレステロールのバランスを調整する菌
・乳を分解する菌
・炎症を抑制する菌
・アンチエイジング菌
・デブ菌
・痩せ菌
・リーキーガット菌
・インドア菌
・糖化しやすい体質かどうか
・老化が進んでいないか
・食生活のバランス状態

解析結果によって以上のような菌がいるかどうか、など体質や健康状態をチェックすることができます。

食事や運動改善を継続させることできちんと効果が出ているのか気になる人は、解析結果をもとに健康管理で気をつける点を具体的に把握することができるでしょう。

最近は、太っている・痩せている人の腸内は、棲み着いている菌が違うといった見解があります。

これによって腸内細菌と生活習慣には密接な関係があることがわかってきているのです。

 

腸内細菌検査キットの使用方法

検査の流れは検査キットを購入したら、まず最初に購入先のサロンの案内に従ってユーザー登録を行います。

採便をする際は、自動洗浄のトイレで行ってしまうと便座から立ち上がったタイミングで水が流れてしまうので必ず手動洗浄のトイレで採便する、もしくは自動洗浄をオフにしてから採便してください。

専用ブラシに4~5回程度便を擦り取ったら、しっかりキャップで蓋をしましょう。

あとは返信用の封筒に検査キットを入れて提出すれば購入サロンへ通知が届くまで待つといった流れになります。

自宅にいながらにして自分の腸内環境がわかる腸内細菌検査キットは、忙しい現代人にとって非常に嬉しいアイテムです。

腸内細菌を解析することによって、自身の体質改善の方向性も見えてくることでしょう。

意識的に腸内環境の改善をはかれば、およそ2~3ヶ月程度で腸内細菌は変化してきます。

繰り返し腸内細菌検査キットで検査を繰り返すことで、自分の腸内環境がどのように変わってきたか一目で確認することができるので、これを参考に腸内美人を目指してみてはいかがでしょうか。